冷たい風が頬をかすめる冬の朝、秩父の山々はしんと静まり返り、霧が谷間を包み込む幻想的な風景が広がります。そんな自然豊かな秩父で、270年以上の歴史を持つ酒蔵「秩父錦」の矢尾本店を訪れました。

創業1749年。秩父の風土が育む銘酒「秩父錦」
創業は寛延二年(1749年)。埼玉県・山梨県・長野県の三県にまたがる甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)を源とする荒川水系の良質な水、澄んだ空気、そして寒暖差の大きい気候。美味しい酒造りに欠かせないすべての条件が揃った秩父で、「秩父錦」は生まれました。

伝統の味と製法を守りながらも、現代の名工が造り出す新しい味わいは、「全国新酒鑑評会」で七年連続金賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得ています。まさに、秩父の風土と職人の技が融合した、ここでしか造れない日本酒です。

個性豊かな4種類の試飲体験
試飲コーナーでは、4種類の日本酒をいただきました。
- 吟醸酒 升屋利兵衛: フルーティーで華やかな香り、すっきりとした飲み口。
- 特別純米酒: 米の旨味がしっかりと感じられる、バランスの取れた味わい。
- 甕口酒 本醸造無濾過生原酒: 濃厚で力強く、日本酒本来の旨味を堪能できる一本。
- 霞 純米酒 無濾過生原酒: 白ワインのような果実感のある酸味が特徴。今年は例年よりも酸味が強く、キリッとした飲み口。

使用されているお米は、すべて長野県産の美山錦。無濾過生原酒のアルコール度数19度は、日本酒として名乗れるギリギリの高さとのこと。その濃厚な味わいに、秩父錦の力強さを感じました。
試飲コーナーで対応してくださったお姉さんのおすすめは、これらの濃いめの秩父錦をロックで飲むこと。ロックで日本酒を飲むの私も好きです!濃厚な味わいが和らぎ、飲みやすくなるんですよ。
世界が認めた味わい「秩父錦 純米大吟醸 至純」
フランスの日本酒コンクール「クラマスター(Kura Master)」で受賞した「秩父錦 純米大吟醸 至純」。こちらは試飲には含まれていませんでしたが、ぜひ紹介させてください。

秩父産の山田錦を100%使用し、35%まで磨き上げた贅沢な一本。秩父の豊かな水で醸された、まさに至高の日本酒です。日本とフランスのみの限定流通とのことなので、見つけたらぜひ手に入れてみてください。

また、契約農家と協力して作られている秩父産の山田錦や、岡山県雄町を使ったクラフトシリーズなど、秩父錦では様々な日本酒造りに挑戦しています。
秩父錦の余韻を楽しむ「日本酒ソフトクリーム」
試飲の後には、秩父錦を使った日本酒ソフトクリームをいただきました。日本酒の風味がほんのり香り、さっぱりとした味わいです。


200年前の木材が語る、歴史とロマン
酒蔵の一角には、200年以上前に使われていた木材が展示されています。酒造りの道具として使われていたものが、酒蔵の修繕に使われたのではないかとのこと。歴史を感じさせる木材に、ロマンを感じました。

秩父錦 矢尾本店では、美味しい日本酒を味わうだけでなく、酒造りの歴史や文化に触れることができます。ぜひ足を運んで、秩父錦の魅力を体感してみてください。


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